
ガクチカと自己PRの違いって? 書き方の違いを徹底解説
「ガクチカと自己PRってどう違うの? 何を問われているの?」
「同じエピソードでも問題ないかな?」
このような不安を抱えている方いませんか?
実は、ガクチカ(=学生時代に力を入れたこと)と自己PRには伝え方の違いがあり、それを理解していないと、会社の求める回答ができません!
この記事では、ガクチカと自己PRの違いやそれぞれの書き方、両方を求められた時の注意点、企業が見ているポイントについて説明します。
この記事を読めば、ガクチカと自己PRそれぞれで、あなたの良さを最大限に伝えられるようになります!
ガクチカや自己PRの前に自己分析をしたい方はこちらの記事をご覧ください。
1.ガクチカと自己PRの違い
ガクチカと自己PRを混同してしまうと、質問者の意図に合った回答ができず、伝えたいことも伝わりません。
ガクチカと自己PRでは、書く時のフレームワークが違います。
それぞれどう違うか説明します。
(1)書く時のフレームワークが違う
まず、ガクチカと自己PRは書くときのフレームワークが異なります。
どちらもあなたのアピールであることに変わりはありませんが、聞かれ方が異なるため使うべきフレームワークも異なるのです。
例えば、「学生時代に力を入れたことは?」と問われているのに「私にはリーダシップがあります」と答えるのは、質問の答えになっていませんよね。
それぞれのフレームワークについて説明するので、それに沿った伝え方を意識しましょう。
#1:ガクチカのフレームワーク
ガクチカを構成する7要素について説明します。
1.経験
2.背景
3.課題点
4.アクション
5.結果・変化
6.経験からの学び
7.仕事への活かし方
「力を入れたこと」と聞かれているので、まずは何に力を入れたのかを端的に答えなければいけません。
最初の一文で「今からこの学生は何について話すのか」が分からなければ、読み手の読む気が失せてしまいます。
経験・背景の説明で、読み手がイメージをできるような文章を心がけましょう。
ガクチカの例文に関してはこちらの記事をご覧ください。
#2:自己PRのフレームワーク
続いては自己PRを構成する7要素です。
1.性格・能力
2.背景
3.課題点
4.アクション
5.結果
6.経験からの学び
7.仕事への活かし方
まず最初にあなたの性格・能力を一言で伝える必要があります。
テレビショッピングを思い出してください。
売り手は商品について「安い!」「性能が良い!」「便利!」など、買い手にとってのメリットを分かりやすい言葉で表現します。
同じように自己PRも、「私は最後まで諦めない人間です」など、企業側にとってプラスとなるあなたの性格や能力を伝えましょう。
自己PRの例文に関してはこちらの記事をご覧ください。
2.ガクチカと自己PRを両方求められたときの注意点
ガクチカと自己PRのエピソードは別のものが好ましいです。
なぜなら、あなたの頑張りをより多く知ってもらうチャンスだからです。
しかし、自分をアピールできるエピソードが1つしかない人もいるでしょう。
どうすれば同じエピソードでも良い印象を持ってもらえるか、順に説明します。
(1)アピールポイントは別のものにする
同じエピソードでも課題点へのアクション方法で違いをだし、ガクチカと自己PRで自分の別の側面をアピールできます。
例えば、学生団体でのエピソードについて伝えるとします。
ガクチカでは経験と行動の内容に重点を、自己PRではあなた自身の性格や能力に重点をおいて伝えます。
また、アピールポイントの切り口をそれぞれ異なるものにしましょう。
今回は、ガクチカでは思考のプロセス、自己PRでは行動力、という切り口でアピールします。
②背景:私は、海外の貧しい子どもたちにおもちゃや服を寄付するボランティア団体の会長をしています。団体自体は活発に活動しているものの、寄付がなかなか集まらない状況が長く続いていました。
③課題点:課題点は、私たちの活動にあまり興味を持ってもらえないことでした。
④アクション:そこで私が行ったことは、実際に寄付を届けた貧しい子どもたちが日本人からもらったおもちゃで遊んだり服を着ている姿を撮影し、その動画や写真をツイッターで拡散させました。なぜなら、多くの人々が寄付の先に起こることを想像できていなかったからです。寄付をすると喜んでくれる人がいることを写真や動画という形で伝えることで、他人事だと思っていた学生たちに「協力したい」という気持ちになってもらうことを狙いとしました。
Point:思考プロセスを重点的に伝える
⑤結果・変化:その結果、1か月で●●●人の学生がおもちゃや服を寄付してくれました。
⑥経験からの学び:この経験から学んだことは、人の心を動かすには、人々がなぜ私たちの活動に興味がないかを当事者の立場となって根本的に考えることが必要ということです。
⑦仕事への活かし方:この経験を活かし、消費者の心を動かす商品を世に生み出すマーケターになります。
②背景:私は、海外の貧しい子どもたちにおもちゃや服を寄付するボランティア団体の会長をしています。団体自体は活発に活動しているものの、寄付がなかなか集まらない状況が長く続いていました。
③課題点:街頭やキャンパス内で呼びかけても、活動内容の詳細まで知ってもらえないことでした。
④アクション:そこで私が行ったことは、活動場所を人が多く立ち止まる場所にしたことです。より多くの人に私たちの活動について知ってもらうことで、興味を持ってくれる人の目に留まるようになりました。
Point:なぜその行動を起こしたのかを明示する
⑤結果:結果、ただ街中やキャンパス内で呼びかけをしていた時と比べ、沢山の人が私たちの活動に理解を示してくれました。
⑥経験からの学び:学んだことは、現状を分析することで効果的な解決策にし、自ら実行に移すことの大切さです。内容が良くても、相手に伝わらないと意味がないということが分かったからです。
⑦仕事への活かし方:この経験から学んだことを活かし、現状をしっかりと分析することで、打ち手に響く方法を実行できるマーケターになります。
(2)ガクチカと自己PRのアピールポイントが相反するものはNG
ガクチカと自己PRで別の側面のアピールポイントを出した際に、両者が相反するものだとアピールポイント同士に矛盾が生じます。
たとえエピソードが事実だとしても、再現性への説得力がなくなってしまうので、補強し合うものがよいです。
例えば、「私は素早く行動に移します」と言ったにもかかわらず、「私はとても慎重な人間です」と言うと、読んでいる方は結局あなたがどんな人なのか分かりません。
アピールポイントは別であっても、同じ人物の同じエピソードであることを意識してください。
3.ガクチカと自己PRで会社が見ているポイント
ここまでガクチカと自己PRの違いについて説明してきましたが、会社が見ているポイントは同じです。
すなわち、今から述べる3つのポイントを押さえれば、あなたの良さが会社に伝わります。
1.人となり
2.アピールポイントの根拠となる経験
3.会社にどう貢献してくれるか
重要なポイントですので、しっかり意識してください。
順に説明します。
(1)人となり
会社が見ているポイント1つ目は、人となりです。
人となりを見ているのは、組織に貢献してくれるような純粋で向上心がある人物かどうかを見ているからです。
例えば、その人のもつ能力や困難にぶつかった時の解決方法、他人との関わり方などです。
面接官に「この人は○○な人」という印象が残るように、アピールするポイントを絞りましょう。
(2)アピールポイントの根拠となる経験
会社が見ているポイント2つ目は、アピールポイントの根拠となる経験です。
過去の経験と能力に整合性があるか、似たような経験がいくつかあるかを見ることで、面接官は本当にアピールしている能力を持っているかを見極めようとします。
伝えたいエピソードが沢山あるのは良いことですが、それらが本当にあなたらしいエピソードなのか、共通するあなたらしさがあるかどうかについて、もう一度確認してみてください。
(3)会社にどう貢献してくれるのか
会社が見ているポイント3つ目は、あなたが会社にどう貢献してくれるのか、です。
ガクチカ・自己PRともに、企業はあなたの能力を計ろうと質問をしています。
まだ社会に出て働いたことのない学生たちは、ポテンシャルを見込まれて採用されているのです。
過去の経験や努力、発揮した能力から、「この子はうちでこんな活躍をしてくれるだろうな」と思ってもらえなければ、採用されません。
例えば、「●●の練習を頑張りました」というだけでは、あなたがどんな働きぶりをしてくれるのか、想像できません。
会社で活躍しているイメージがつくように、経験や努力について話すようにしましょう。
4. まとめ
この記事では、ガクチカと自己PRの書き方の違いやエピソードの伝え方、どのようなポイントを見られているのかについて説明しました。
ガクチカ・自己PRともにどのようなポイントを意識して伝えるのかが理解できたと思います。
あなたの良さをできるだけ沢山伝えられるよう、工夫しましょう!
もっと詳しくガクチカと自己PRについて知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
この記事へのコメントはありません。